大変長らくご無沙汰しておりました。4月のイベントの報告以来ですから、ほぼ4ヶ月空けてしまいました。この間、何も活動していなかったのか、と思われるかもしれませんが、地元のイベント等にゲームコーナーなどで参加し、チャリティ―活動を展開したり、7月には佐賀県伊万里市で開催された防災講演会にお招き戴いたりと、微々たる活動ではありますが継続しておりますことを先ず以ってご報告致します。
この間、熊本の大震災、台風による洪水被害と大きな災害も続き、中でも台風10号はあすなろにとっても縁のある岩手県大船渡市に上陸し、岩手県北部や北海道ではかなりの被害がでております。やはり過去の災害を教訓としていかに平時に備えをしておくか、避難訓練を重ねておくかの重要性を改めて思い知らされています。
さて、今回はあすなろ応援便に関わって戴いているスタッフの皆さん、物資や協力金のご支援を戴いた全国の皆さん、そしてあすなろを受け入れて戴いた現地の皆さんにご報告があります。
実は、昨日(9月7日)に東京の霞が関へ行って参りました。用件は「平成28年 防災功労者防災担当大臣表彰」の授賞式に出席するためでした。これには「災害時の防災活動」、「防災体制の整備」、「防災思想の普及」の各項目にそれぞれ大きな功績・貢献のあった個人と団体が表彰されます。今回、「あすなろ応援便」は「災害時の防災活動」の団体表彰を戴きました。
当初、四日市消防本部のMさんから推薦する、という話を昨年にも戴いておりました。残念ながら昨年は推薦から漏れたようですが、チーム四日市(四日市のボランティアグループの集まり)のメンバーでもあるMさんが何故か熱心に応援して下さり、今年も再度申請を出して戴いたようです。
8月下旬に「推薦が通ったので9月7日の表彰式に出席の予定をして下さい。但し、絶対にまだ口外しないように!」と電話を戴き、素直なボクは今日まで貝のように口を閉ざしていました。事後報告で申し訳ありません。
正直、受賞出来ること自体が不思議でした。ご存知の通り、あすなろの活動は全国のご支援者様から物資を募集し、まとまったら参加者を募って現地へ行きます。現地で何をしたかと言えばイベントで子供たちと一緒にはしゃぎ回ったり、物資をこれでもか、と並べては住民の皆さんと話しをしたりコスプレ(?)して笑いを取ったり、振舞い(炊き出し)すれば真っ先に「味見」と称して住民の皆さんより先にパクついたり・・・。そんなボランティアグループですから、他の受賞者がされているような瓦礫撤去や泥出しといった力仕事も避難路の整備やハザードマップの作成、防災体制の確立などは一切していません。その旨を知人に打ち明けたら、「まず5年以上継続していること。行政の手が行き届かない所へ行っていること、精神的に辛い思いをしている子供や高齢者に楽しみを作ったこと。一番良かったのは現地の人たちと繋がって、現地の要望に添った活動をして、現地の状況をこちらへ報告してくれたこと。だから有難く戴いたらいいじゃないか。活動始めてから誹謗中傷されたり、嫌なことがあっても現地のために続けてきたんだろ?胸を張って行って来なさい!」と電話で諭され、表彰式に臨んだ次第です。
恐らくインターネットで検索すれば受賞者・受賞団体の一覧と活動内容が載っていると思います。今回は全国から10個人・11団体が表彰されましたが、嬉しいことに地元三重県からは四日市大学の「四日市東日本大震災支援の会」さんと万協製薬株式会社さん(防災思想の普及)の3団体が表彰されました。
式典当日は防災担当の松本純大臣から一人ずつ手渡しされ、その後記念写真撮影をして僅か45分でしたが大臣・副大臣も同席で「懇談会」が催されました。一人1分程度で全員が発言させて戴きましたが、この短い時間で何を話せるのか考えあぐねましたが、受賞のお礼と、「この賞は自分にではなく、関わって戴いた皆さんに戴いたものだという認識です。帰ってその旨を報告書でお伝えしたい」というような内容を話させて戴いたように記憶しています。
いい格好すんな、とお叱りを受けるでしょうが、本当にこの賞はあすなろ応援便を支えて戴いている皆さんへの表彰であり、皆さんお一人お一人のご尽力・ご協力が無ければ戴けないものであることは明白です。たまたま代表者となっている私が皆さんの代わりに受け取ってきたものです。改めて、皆さんお一人お一人に御礼申し上げます。
あすなろ応援便の活動にご理解・ご協力を戴き、誠に有難うございます。
この度は「防災功労者防災担当大臣表彰」の受賞、おめでとうございます。
心からお祝いを申し上げますと共に、今後も引き続き「あすなろ応援便」を
何卒宜しくお願い申し上げます。