昨年11月であすなろ応援便は小休止しておりましたが、2016年の活動再開です!
今年は発災から満5年という節目の年でもあり、恐らくマスコミでも特別番組などで取り上げられるでしょうが、実際にはまだまだ復興と言える状況ではないのが現実です。確かに土地の嵩上げや商店街のオープンなど、「いい面」だけを見れば復興していると思いがちですが、少なくとも現地に行かれた方、あすなろを応援して戴いている皆様ならお判りだと存じます。今、自分たちが感じるのは精神的な復興の遅れです。仮設住宅から漸く復興住宅に移れても、新しい場所に馴染みの顔がなく、全く近所付き合いが無い方、新たに発生する家賃や光熱費の負担、家財道具などを一から揃えなければならないこと・・・。生活力のある若い世代ならばまだ良いでしょうが、年金に頼って生活している高齢者には仮設暮らしよりも重い負担がのしかかって来ます。岩手・宮城・福島の「沿岸部」の人口は震災前に比べて約15%も減少したと先日報道されていました。長引く仮設暮らし、企業や工場の減少、福島に至っては原発の影響で自宅に帰ることすら許されないという理不尽な問題もあり、地元に留まることを諦めざるを得ない状況の結果だと思います。5年経ってもまだ故郷に戻れない方、仮設住宅を出られない方、そして未だに家族のもとに帰って来られない行方不明者がいらっしゃいます。その一方で未だに住民に寄り添って活動されているボランティアさん、東北応援イベントをそれぞれの地域・立場で継続されている団体さんもいることも事実です。あすなろ応援便も当初から言い続けているように、細く長く、出来る範囲での応援を続けていく所存です。少しの時間でも、例え一人であっても現地の方の話を伺い、寄り添うことが出来れば何よりです。
さて、今年最初の運行予定が決まりましたのでご報告申し上げます。3月18日の夜出発して19・20日に岩手県山田町へ向かいます。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、山田町は復興事業を委託したボランティア団体が何億という大金を横領したことで、その後他のボランティアが現地に入ることも難しい状況になりました。そのため、支援が行き届いていないそうです。今回、栃木県のK社長を通じ、現地のHさんから受け入れOKのご連絡を戴きました。Hさんの自宅のすぐ近くに150世帯ほどの仮設住宅があり、もう1ヶ所もご紹介戴けるとのことで、活動内容を説明して戴いたら自治会長さんから歓迎のご了解が戴けたそうです。これからHさんとも連絡を取りながら喜ばれる応援物資を募集しますが、取り急ぎ下記の物資をご協力戴ければ幸いです。
1.ミシン・布地・手芸用品 仮設で暮らすご婦人方の「生き甲斐」作りにどうしても必要です。毎日時間を持て余し、みんなが
集まる機会が無いので、ミシンがあれば小物を作ったりしてみんなが集まれるきっかけになります。
2.生活消耗品 仮設住宅からは買い物に行くのも一苦労で、特に高齢者は大変困られています。紙類消耗品、
洗剤など大募集します。
3.食料品など 保存の効くレトルト食品や缶詰、カップ麺や乾麺、その他味噌・醤油・サラダ油などの調味料もお願い
します。ただ申し訳ありませんが今回の訪問先は大所帯ですので、出来ましたらケース単位でお寄せ
戴ければ幸いです。 また野菜(特に根菜類)や柑橘類(ミカンなど)もケース単位でご提供戴け
れば何よりです。
4.衣料品 基本的に衣料品はある程度充足しているようです。下着類、靴下は新品に限り募集させて戴きます。
エプロンや割烹着、バスタオル・タオル、着物(お茶会などで喜ばれます)などもお願いします。
5.健康器具 日々の生活で運動不足になりがちですので健康器具があれば大歓迎です。
6.娯楽用品 高齢者でも楽しめる囲碁・将棋セット、釣り道具、卓球台など募集しています。
7.玩具類 レゴ(ブロック)やプラレール、その他スポーツ用品(野球道具やバドミントン、ボール類)
ぬいぐるみは破れや汚れのないものをお願いします。
8.日用雑貨 100円ショップでみるようなもの、例えば調理器具や洗濯バサミなど、スポンジなどの清掃用具、
調味料入れ、箸やスプーンなど台所用品。勿論、やかんや鍋、フライパンなどの調理器具も希望です。
9.小型家具 収納に使えるカラーボックス、小さな整理棚、2人用ソファ、折り畳みベッド、折り畳み机(卓袱台)
⒑ その他 「こんなものはどうか?」という物品は遠慮なくお問合せ下さい。尚、送料の嵩むものについてもお問合せ
下さい。地域やグループである程度まとめて戴ければ当方からお引き取りに伺うことも検討させて戴きます。
ただし、我々もあくまでボランティアですので申し訳ございませんが個別のお引き取りはご容赦下さい。また、
衣料品及び食器類(バラ食器)の募集は現時点ではお断りさせて戴いております。食器でもギフト品など
セットになったもので化粧箱に入っているものに就きましてはお受けさせて戴きます。あくまでもご自身が受
け取って「迷惑にならないもの」をお願い申し上げます。
物資のお送り先 〒513-1123
三重県鈴鹿市下大久保町2486-2
四日市運送㈱ 内 あすなろ応援便 樋口宛
お問合せ先 ℡ 059-374-3144(会社)午前10時~午後17時)
090-3253-0251 樋口携帯(24時間OKです)
メール dolphine0913@abeam.ocn.ne.jp (パソコン)
hiro-yotsuun@docomo.ne.jp (携帯電話)
Facebook 「樋口博也」 *必ずメッセージを添えて下さい。
甚だ恐縮ながら、整理・仕分けの都合上3月12日(土)到着分で締め切らせて戴きます。予めご了承下さい。
第43弾の詳細につきましては別途ご報告させて戴きます。