第42弾 活動報告書(その2-2)

今回の会場は笑顔バスの山縣さんからご紹介戴いた場所でした。当然、我々の出し物はあくまでも「前座」であり、「脇役」なんです。どうもその点をちゃんと認識していない責任者にも問題アリ、ですが山縣さんもとっくにわきまえて戴いているようで、絶妙のタイミングでクラウンさんのショーを組み込んでくれます。クラウンさんは医療機関の関係者であり、多忙な勤務の合間を縫って全国各地へ子供たちへ笑顔を届けています。原則としてクラウンさんは喋ることはNGのようで、それをフォローするために山縣さんがマイクで絶妙のトークを展開し、子供たちの笑顔を引き出します。何度も訪問する場所もあれば初めての場所もあるようで、毎回違うクラウンさんのパフォーマンスは子供だけでなく大人も引き込まれる魅力があります。前回の大船渡に続き、今回もしっかり楽しませて戴きました。そのワザの習得のために若干1名に犠牲(?)としてステージに立ってもらっていますが、どう見ても真剣に楽しんでいるみたい・・・。

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楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、ここでもたくさんの笑顔に触れさせて戴きましたが閉会も近づいています。バタバタしながらもなるべく現地の方と話しをする機会を作るように心がけているんですが、この2日間で同じような話を聞きました。ようやく復興住宅も出来て、仮設住宅から出て行く方がいるものの新しいコミュニティに馴染めない、という声が思いの外多いんです。特に高齢の単身者にとってはかなりストレスを感じられているようで、全く知らない人ばかりで近所付き合いが無くなったとか、もう一度仮設住宅に戻りたい、という方もいらっしゃいました。民生委員さんも個別に訪問しても外へ出たがらない高齢者が多くて困っておられるようでした。生活能力にも個人差があり、最後まで仮設に残るのは日々の生活に困っている高齢者だろうとのことです。もうすぐ5年という長い時間で行政からの見舞金や支援金は殆ど底を尽き、年金の中から今後は光熱費や家賃を捻出していかなくてはならないんです。だからこそ未だに配布会を心待ちにしている方が多いのも事実なんです。少しでも出費を抑えなくては将来の不安に押し潰されるから、と話していた気仙沼のお婆ちゃんの目が脳裏に焼き付いています。「また来るからね」としか言えない自分がもどかしいです。マスコミでも東日本大震災の報道は殆ど無くなっています。また来年3月が近づけばこぞって特番を組むことは目に見えていますが、まだまだこうして不自由な、そして不安な気持ちで毎日暮らしているたくさんの人々のことを忘れないで戴きたいと切に願っています。今年は東北へ行く回数もかなり減ってしまいましたが、来年も引き続き出来る範囲で継続していきます。またこの報告書をお読み戴いた皆様からお力添えを戴けますよう、心からお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様にとって明年が素晴らしい年になりますことを祈念し、第42弾の活動報告とさせて戴きます。

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