5年目の活動、先ずは四国から!

昨日のブログには不満とも不平とも言えないヘンな文章が残ってますね。後から読み返すと何を言いたかったんだろ、と我ながらあきれています。

さて、東日本大震災発災から丸4年経ち、今日から5年目に入りました。今日もTVでは被災者の心のケアについて取り上げているものがありました。皆様にはかなり物資のご協力をお願いし、一時は当社の倉庫が物資山積みとなって業務にも若干支障を来たす程でしたが、ここ一年程はかなり落ち着いて参りました。募集を呼び掛ける物資も、一時の衣料品、食器類は現地でも充足した感があるため現在は募集をしておりません。今、何が喜ばれるのか・・・?

TVなどでも取材されていましたが、現在は物資よりも心のケアと“生きて行く喜びや楽しみ”が何より求められている、と言います。仮設住宅や見做し仮設(行政の借上げ住宅)で生活を余儀なくされている大半は高齢者です。震災で家族も住宅も仕事も失って、毎日時間を持て余しています。地域ごと移った仮設なら顔見知りも多いので被災前と同じコミュニティが作られていますが、あちらこちらから集まった所では中々馴染めずに人と会うのが億劫になり、部屋引き籠ってしまう、最悪の場合、誰にも知られること無く孤独死を迎えることが現実に起きています。特に東北の厳しい寒さは高齢者を一層屋内に閉じ込めてしまいます。ある訪問先で「あんたたちが来てイベントやってくれたから生存確認が出来たわ」と言われた時は正直ショックでした。リーダーシップを取れる人物がいれば個々のコミュニティでイベントやお茶会など企画しているようですが、全てがそうであるとも限りません。だからあすなろの活動も配布会中心だったのがいつしか夏まつりやクリスマス会、餅つきと住民の皆さんと一緒に楽しむ内容に移行しました。我々の訪問で生存確認(事前に個別に呼び掛けて貰えるため)になるのなら、少しの時間でも笑顔になってもらえるのならそれだけでも訪問する意味があるんじゃないか、と考えたからです。

今月21日、仕事で徳島行きが決まったので、早速四国中央市のKさんに連絡を入れました。市の図書館が閉館することになり、その蔵書を提供して貰えるというお話を戴いたのが1月20日でした。その後、自身がインフルエンザに罹ったり、母親の入院とバタバタしてずっと放ったらかしになっていたんです。遅れ馳せ乍ら、漸く引き取りに伺うチャンスがやって来ました。本は仙台のYさんにお届け先を打診したりしていたんですが、絵本から小説と種類も数量も多く、何ヶ所分かにお届け出来ると思います。仮設の集会所なら高齢者の方にも読んで戴けるでしょうし、読書会のような集まりもしてもらえるんじゃないか、と勝手に想像しています。住民が集まれるきっかけ作り、それがこれからは一つの活動目標になると思います。

今、一つ企画しているイベントがあります。5月4日(火)に岩手県の釜石で子供さんたちを集めて「釣り大会」を開催しよう、というものです。当初は悩みました。今回の震災の一番被害を与えたのは津波です。未だに海に近づけない、という方もいらっしゃいます。今回対象にしている小・中学生は発災時はまだ小学生や幼稚園・保育園児だったんです。大人以上に津波(海)に対する恐怖心はトラウマになっていると思います。しかし、海が大好きな私は、子供たちに「海は危険、近付いちゃダメ」という気持ちを持って欲しくないんです。君たちの住んでいる所にはこんな綺麗な海があるじゃないか、そこには色んな魚がいて、すごく恵まれているんだよ、と思い出してもらいたいんです。一緒に魚釣りをして、釣った魚を一緒に料理して食べること。これなら住民の方にもお手伝い戴くことで参加して戴けるし、釣りをしない子でもゲームコーナーなどを設営して一日海の傍で過ごしたいんです。非常識だと言われるかも知れませんが、そこ(沿岸部)に住んでいる以上、海からは逃げられないんです。だったら、逆に海に親しむ機会を作るのもいいんじゃないか、と考えた次第です。別頁で釣り道具を募集しているのはそのためです。実際、最近はちらほら海岸で釣り人の姿も見ていますし、時期的にもいい頃じゃないでしょうか。夜には地元の人達とカラオケしたりする、今まで「遊び気分」をしてこなかったあすなろの活動としては異色になりそうです。企画内容・募集物資は改めて後日ご報告させて戴きます。

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