第37弾 活動報告 その1~宮城県名取市編

出発のカウントダウンが始まるころから、いつしか天気予報を気にするようになりました。過去36回、台風で日程がズレたこと1回、大雪で途中で引き返したこと1回。それ以外、どんなに天気予報が悪くても、現地での活動時には不思議と雨が止んだり晴れ間が広がったり、とにかく中止になったことは一度もありませんでした。

37弾、7月19日(土)に出発したんですが、10日前には曇り時々晴れの予報だったのが、曇りになり、曇り時々雨になり、直前には雨に変りました。しかも、連休中は北陸や東北で集中豪雨や土砂災害に注意、というオプションまでくっついてきました。それでも、大量の物資に加え、今回は「夏まつり」です。皆様にご協力戴いた花火も山ほどあります。夕方から大型車、4トン車と積込みを始めましたが側溝から水が溢れるほどの大雨、しかも数km先に太い稲妻が光っています。大音響の雷鳴をバックミュージックに、大雨を暑さしのぎのシャワーと念じ込んでひたすら雨が止むことを期待しながら積込みましたが、結局小降りになったものの、不安を抱いての出発を迎えることとなりました。雨雲は東へ移動して行きます。我々はそれを追うようにして北上するんですから、明日は雨の中でのイベントだな、と腹を括りました。事前に現地の自治会長さんが雨天時には集会所を使っても良いと言って戴いておりましたが、大型車1台分の物資を広げることは到底不可能ですし、それ以外の「振舞いコーナー」や「夏まつり」といったメインの活動をどうすんべ?と走りながら考えました。そして辿り着いた結論・・・「明日は晴れる!」

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今回のトラック。四日市市水沢町の安田製茶様からベゴニアと百日草約300鉢、腐葉土10袋をご提供戴き、イベント用に㈱岩田様に無理をお願いしてミニ蚊遣り豚100個も積込みました。

そんな超が付く程の楽観主義者とその仲間総勢10名、3台の車輌に分乗して一路宮城を目指します。慣れとは恐ろしいもので、これだけ回を重ねると距離感が変ってきます。岩手の釜石などはまだまだ「遠い」所であると感じますが、宮城だと「近い」と感じるんです。ここからだと仙台あたりで約750km、釜石だと1,000kmを超えます。普通なら連休の渋滞も考慮すべきなんでしょうが、結局4トン車とマイクロバスが出発したのは定刻から1時間遅れの午後7時でした。

大型車は「リミッター」という装置が義務付けられていますのでどれだけアクセルを踏み込んでも90km/hしかスピードを出せませんので、3時間程早く出発しました。マイクロバスは途中、東名厚木のバス停でTさんをピックアップして、新たに開通した「圏央道」を経由、4トン車は東名港北PAでN先生をピックアップして首都高速経由と、別行動で東北道の国見SAで午前6時に合流と決めてそれぞれ走りました。

予想していた渋滞も無く、6時には全員合流し、白石ICから亘理町へ。Sさん宅で子どもさんたち5名を乗せて(先月約束していたんです。)、目指す名取市の愛島(めでしま)東部団地仮設住宅へは8時半過ぎに到着です。すぐ横が警察学校、目の前に大きなホームセンターやコンビニがあり、駐車場は事前に告知して戴いたため広いスペースが空けてもらってあります。しかもアスファルト舗装!イベント会場としては最高です。少しして、今回この場所をご紹介戴いた「笑顔バス」も到着。Y代表と共に自治会長さん、窓口のNさんにご挨拶していよいよ設営開始です。心配していた天気も、どんよりした曇り空乍ら雨は止んでいます。直前にお借りした「ふわふわこにゅうどうくん」を広げ、大型車から物資を次々に卸し、並行して振舞いコーナーの設置。毎度のことながらスタッフの手際良さ、これには頭が下がります。

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開会予定は10時でしたが、準備に時間がかかったために1時間遅れで開始。振舞いコーナーからはみたらしだんごやハマグリの焼けるいい匂いがしてきます。自治会長さんの挨拶に続き、主催者としてご挨拶させて戴きましたが、この時点ではまだ来場者の顔がこわばっていました。どこの誰かも解らない者が一体何をするんだ?という感じなんでしょうか。しかし、これはすぐに解消しました。クラウン(ピエロ)さんが登場すると、子どもたちから歓声が上がり、それにつられて住民の皆さんがパフォーマンスに笑ったり拍手をしたり。パフォーマンス終了と共に物資配布会を始めました。雨除けに被せてあったブルーシートを外すと一斉に人が群がります。真っ先に毛布を選ぶ人、家庭用品や食器に走る人、子どもたちもおもちゃやぬいぐるみに集まっていました。

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いつも配布会を行うと、決まって持ち帰りの数とか時間制限、有料なのかどうかと尋ねられます。この物資全てが全国から寄せられたものであること、制限は一切無い旨をお伝えすると必ず感謝の言葉を口にされ、去り際にも何度も何度も頭を下げて行かれます。こんなに環境に恵まれた場所でさえも、未だに切り詰めた生活を余議無くされている現状に胸が詰まります。着物を見たご婦人も、華やかな柄に笑みがこぼれます。ふすま紙を何本も持って行く人、親戚が集まった時に、とお揃いの食器を両手に抱えて持ち帰る人、それぞれが目的の品物を見つけると本当に嬉しそうな顔をされます。今回は1ヶ所だけの配布会だったので、恐らく半分以上は持ち帰りだろうな、と思っていたんですが、結局殆どこの場で無くなってしまいました。来場者からは、「こんなに色んな物を大量に持って来てくれたのは初めて」という声を戴き、「このトラック、びっくり箱みたいやなぁ」とまで言って戴きました。これは運んできた我々にとっては最高の労いの言葉です。意識的に衣料品は減らしてきたんですが、やはり時期的にTシャツやポロシャツは人気が高く、これもあっという間に引取って行かれました。ブログでもご紹介したメッセージ入りの入浴剤も大変喜ばれ、「追い炊きが出来ないから家族の数もらっていくね」とかで秒殺の勢いで無くなりました。物資をご提供戴いた皆様、本当に有難うございました。m(__)m m(__)m m(__)m

さて、いまや定番となってきた「振舞いコーナー」はと言うと・・・

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今回は焼きハマグリと、桑名のTさんを通じてご提供戴いた朝採りトウモロコシを加えました。住民のお一人がずっと焼き係を務めてもらい(自発的にですよ)、みたらしだんごはすっかり担当となってしまったN先生が500本焼きまくり状態、かき氷・ポップコーンも大人気で、終了前には見事完売となりました。天気が悪かったのでかき氷はどうかな、と思っていたんですが、H君得意の「レインボーかき氷」が大ヒット!子どもたちのハートを鷲摑みにしていました。

タイミングを見計らって、目玉の「流しそうめん」の開始です。今回は大工のM君が作ってくれた「改良型流し竹2号」を持ち込み、約8kgの地元名産「大矢知そうめん」を賞味してもらいました。具材のネギや紫蘇は亘理のSさんが早朝から刻んでくれていたものに加え、住民の方からも「一緒に使って」と薬味の提供を戴きました。流す側、食べる側ともかなり楽しんだんじゃないでしょうか。昨年に味を占めた私も水洗いしたビニールの金魚や恐竜、小さなアヒルをタイミングを見ながら流してしまいました。看護学を教えているN先生からはお叱りを戴きますが、子どもたちの反応を見ていると止める訳には行きません。流れて来るおもちゃを待ち構えて肝心のそうめんを食べない子、子どもよりはしゃぐお母さんたち、昨年の気仙沼大島よりも盛り上がったかな?

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縁日コーナーも僅かな人数でゆらゆらコインやサイコロゲーム、スーパーボールすくいにヨーヨー釣り、下駄飛ばしと次から次へと展開しています。全て景品付きですから同じ子が何度も何度も来てくれ、挙句の果てにはスタッフと化してしまう子もいたりしてなかなかの盛り上がりでした。振舞いコーナーの片付けを遠目に見ながらウォーターバトルの準備をし、「戦闘員」を探しましたが皆忙しそうにして目を合わせてくれません。丁度仙台から駆け付けて戴いたSさんの娘さんとその友人に無理やりお願いし、自らも大型水鉄砲を携えて「戦場」へと向かいます。既にドライバーⅠ君は丸腰であるにも関わらず子どもたちの餌食となり全身ずぶ濡れ!我社の主力も東北へ来ると何故か「いじられキャラ」になってしまいます。今回も大人げなく子どもたちを追いかけ回し、水を掛けたり掛けられたりと楽しませてもらいました。何故か途中からクラウンさんたちも参戦してくれ、盛り上げてくれました。

 

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下の写真は四日市萬古焼の「蚊遣り豚」の絵付けの様子です。子どもさん向けに少し小振りのものを用意したんですが、高齢者の皆さんにも評判でした。集まったうちわもお配りし、これらで夏の風情を少しでも楽しんで戴ければ幸いです。

おまけ(?)に、会場でのスナップをまとめてご紹介します。

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最後になり、くじびき大会。ステージの上にはご協力戴いたトイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤などの生活消耗品と、今回またしてもご参加戴いた愛媛県のウグイスの会のK代表からご協力戴いたプラム(閑上の仮設商店街で調達されたもの)や愛媛から持参して戴いた無農薬のトマト、福井から現地で合流して戴いたHさん提供のケン玉など、かなりの量です。その場に集まって戴いた方々に、仮設住宅の部屋番号を2枚書いて戴き、1枚が抽選用、もう1枚が引換券としました。本当は消耗品や野菜などは公平にお配りしたいのは山々ですが、何せ150世帯となるとそうはいきません。と言って、配布会場に置けば当然一番人気商品ですから取り合いになったりして後味が悪くなるため、止むなくこの方法にしたんですが、トイレットペーパーも12個入り一袋、プラムも4パック、洗剤も2セットずつと言う大判振舞いですから、誰しも当って文句はありません。量があるので、当った人同士が物々交換しています。「洗剤とトマト換えよう」とか和気あいあい。見ていてなんだか嬉しくなりました。K代表のウグイスの会さんは募金を集めて「おこたでみかんプロジェクト」など、これまで愛媛の農家さんから仕入れてミカンなどの柑橘類を東北へ支援されていました。今回は、どうせ買うのなら現地のお店で購入すれば直接の応援になるのでは、と初めて現地調達をされました。送料も馬鹿になりませんが、何より現地で買えばお店の方にも喜んでもらえます。我々も今後は少しでも現地で物品を購入しようと思っています。

そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。片付けも終わった頃、それまで持ち堪えてくれていた天気も突然雨となり、本当に運が良かったと胸をなでおろしました。ここをご紹介戴いたYさんの「笑顔バス」、この仮設住宅の子どもさんたちによってペインティングされたことをお聞きしました。住民の皆さんは全員閑上(ゆりあげ)地区から避難されていたとのことで、笑顔バスにとっては正に「里帰り」になったんですね。そんな場所で夏まつりをさせて戴いたことに心から御礼申し上げ、住民の皆さんが益々元気に、笑顔になって戴くことをお祈りしています。

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名取市愛島東部団地仮設住宅の皆様、楽しい一時をありがとうございました。

 

            次回、釜石編をお送りいたします。 今日はここまで。m(__)m

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