第36弾 活動報告

toyooka昨日午後15時過ぎに女川町を出発し、今朝4時に無事鈴鹿市へ戻って参りました。おそらくこんなに早く活動報告をさせて戴くのは初めてです。

最近は訪問先を限定し、弾丸ツアー(0泊3日)が多くなりました。以前にも述べたように、高速代の割引削減・燃料の高騰が大きな要因で、本業との兼ね合いで宿泊を伴う活動が困難なこともあります。3~5人ならば宿泊先も確保出来るんですが、大人数ですと宿泊施設がまだ十分な状況で無いことを考えると中々難しいものがあります。それでもタイミング良く、仕事と結び付けることによって経費の一部を賄えることで活動を継続することが出来ます。そんな訳で最近は社員中心の活動ではありますが、それでも継続して物資や支援金をご提供戴ける方々のお蔭で「あすなろ」が成り立っております。

先週、四国中央市へ伺った際にも4t車にかなりの物資をご提供戴き、また多額の支援金をお預かりして来ました。土居キリスト協会様・豊岡ビーズ教室様・大阪府堺市のA様、土居町のM様、本当に有難うございました。この浄財で今回お届けさせて戴いた消耗品・お菓子の購入に使わせて戴きましたことをご報告させて戴きます。物資は来月の第37弾で訪問する宮城県名取市の仮設住宅での配布会でお届けさせて戴きます。

 

さて、本題の活動報告をさせて戴きます。今回は女川町へのアルミ箱と一緒にショベルカーを運ぶことになりました。知人からの依頼で、輸送コストを押さえたいという希望であったので、日曜日に受け取ってもらえるのなら、というこちらの都合に合わせてもらうことを条件に引き受けたものです。これで燃料代はカバー出来ることになりました。ところが、届いたショベルを見て問題が発生。箱の内高よりも高い「屋根」が付いています。これは取り外すことでクリアしましたが、問題は荷台の高さです。

パワーショベル1 パワーショベル2

よく田圃で耕運機を軽トラから積卸しするのにアルミの梯子のような板を使われるのをご覧になると思いますが、今回も同じ要領で長さ3mほどの板2本でこの箱へ入れ、現地で卸さなければなりません。問題はその傾斜角度なんです。4t車ですから荷台は地上から約1m。これなら問題は無かったんですが、今回はその荷台に10cm角の角材を置き、その上にアルミ箱を載せています。箱の床まで140cm近くあります。トラックのフロントをジャッキアップして持ち上げて荷台後部を下げましたがまだ傾斜がきつくて昇りません。今度はパレットを階段状にして板の下に敷きました。幸いショベルが4輪駆動でしたので今度はOK。当然、運転して箱内に入れるんですが、座った状態だと箱の上部が顔面直撃です。流石に頭を外す訳にはいかず、身体を文字通り「くの字」にして漸く押し込むことに成功しました。こうして苦労することが貴重な経験となり、自分のノウハウの一つになっていきます。またこのような輸送依頼を戴いたら迷うことなく作業出来るでしょうね。(^^♪

さて、出発前にそんなドタバタ劇を演じ、社員の見送りを受けて午後6時過ぎに出発。今回のメンバーは、前回に続き当社の料理長Mさん、そして3年ぶり2度目の東北遠征となるベテランドライバーY氏。3人併せて180歳オーバーとなるあすなろ始まって以来の高年齢トリオです。道中、雨が強くなった箇所もありましたが最初の目的地である宮城県の丸森町に着いた時には小康状態。工事のために迂回路の峠道をヒヤヒヤしながら酪農業を営まれているご依頼主の元に辿り着き、またしても身体を折り曲げて無事納品完了しました。乳牛約80頭を飼育されているMさんにコーヒーを戴きながら牛舎を見せて戴くと、屋根が押しつぶされています。今年2月のあの大雪で潰れ、業者が足らずに未だ修繕の予定が立っていないそうです。工事業者も復興住宅の建設などで慢性的な人手不足、建築資材の不足など、こんな所にも影響があるんだと、窮屈そうな牛を見ながら思いました。写真を撮り忘れたので上手くお伝え出来ませんが、天井(屋根)が半分位の高さまで押しつぶされているので、本当に窮屈そうに見えました。その影響で、乳の出が悪くなった個体もあるそうです。一日も早い牛舎の復旧を願って丸森町を後にしました。

次の目的地が女川だったんですが、事前の打ち合わせで午後のお届けとなっていたため、恒例の亘理へ立ち寄ることにしました。今回は全く予告なしでの突撃訪問ですので流石に失礼かと電話しましたが応答なし。もしかすると外出されているのかな、と思いながらもどうせ通り道になるんだからと強行です。9時過ぎにトラックを停めると家の中から次女のKちゃんが飛び出して来ました。いつも見慣れた「こにゅうどうくん」のステッカーが貼っていないトラックだったのでまさか、と思ったようですが、お父さんが「ここへ来るトラックは四日市運送さんしかいないだろ!」と言われて出迎えてくれたようです。先月13日に誕生日だったと聞かされ、何もプレゼントを持って来なかったことを詫び、来月のイベントへ招待することを約束しました。外出されていたおじいちゃんも戻られ、いつもの一家全員にお会いすることができ、イチゴの苗も着実に成長しています。初めて訪問したY氏も震災当時の写真を見せて戴いたり、自宅避難者の苦しみなどを聞いたりして報道されない事実を知るところとなりました。お届けした耕運機もちゃんと稼働しており、試しに切ってみたという畝も見事に出来ていました。もう少し先にビニールハウス内で畝切りをし、苗が移植され、早ければ年末には収穫出来るだろうとのことでした。いよいよ夢に見た日が半年先に迫って来ました。ここでも写真を撮り忘れたのでご紹介出来ませんが、来月は近くの名取市ですのでまた立ち寄らせて戴き、改めてご紹介したいと思っています。

女川町指ヶ浜へ到着したのは午後1時過ぎ。早速アルミ箱の荷卸しに取り掛かりました。前回の物よりも一回り大きく、冷凍車用の箱ですので重量も少し思いものです。

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流石に3トンリフト1台では心もとなく、2台のリフトで箱を持ち上げてトラックを抜く、という手法で卸し、すぐにSさん親子がローラーを敷いて準備完了です。この中に今までシートを被せて置いてあった養殖用のエサを入れるんです。冷凍車としての役目を終えてもこうして新たな活躍の場が出来たことで箱自体も本望(?)でしょうし、有効活用して戴くことでスクラップにならずに済みます。何よりも、我々が運んだ品物がこうして喜ばれることが何よりです。

今回Sさんにはもう一つお届け物がありました。先週四国へ伺った際に昨年この女川へもご一緒したYご夫妻も来られていて、Sさんの奥様「まんちゃん」へ、と雪割り蔓と着物などを託されていたんです。お預かりして一週間、枯らしちゃダメだと毎日水をやり、心を込めてお届けさせて戴きました。

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愛犬の宇宙(そら)君も食べれるのかな?と一生懸命に匂いを嗅いでいましたが食べ物ではないと解りがっかりしていました。(と、私は感じました)

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その他、協力金で購入した消耗品や大阪のN様からお送り戴いた醤油などの調味料などをお渡しさせて戴きました。ご協力戴きました皆様、本当に有難うございました。

荷卸し後はSさんの息子さんのご厚意でまたしても養殖生簀の見学クルーズです。

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昨年僅か10数cmだった稚魚が半年で50~60cmに成長し、出荷が始まっています。最近はチリやノルウェー産の輸入が減っているため、浜値も昨年より良いそうで、Sさんの顔もニコニコでした。朝夕2度の給餌が休む日もなく続ける苦労を考えると、少しでも高値で売れることを願って止みません。最近のニュースでも、マグロより高値で取り引きされているようで、地元三重のスーパーでも「宮城産養殖銀鮭」を見かけるようになりました。今までは関東あたりまでしか出荷していなかったようですが、今後は関西方面にも販路が広がりそうです。もし皆さんの地元で宮城の養殖銀鮭を見かけたらこの生簀で育ったものかもしれませんね。

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あの港に積まれていたエサはこうして船に積み替えて運びます。Sさんも津波で自宅や養殖生簀を流されてしまいましたが、幸い所有している船は流されずに全て手元に残ったことが幸いでした。近くの浜には流されて打ち上げられた家が残っていたりしてまだ震災の痕跡は残っていますが、Sさんたちの表情は生き生きしているな、と感じました。稼業を継ぐために戻られた息子さん、楽しい漁師仲間・・・。来年には高台に作られる復興住宅が完成する予定です。一番に移転するんだ、というまんちゃんの笑顔は輝いて見えました。帰りがけにはまたしてもたくさんの銀鮭やホヤなどをお土産に戴き、以前にお届けした生地で作った、という手提げ袋を提供者へ、とお預かりして来ました。S家の皆様、本当に有難うございました。

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女川町の中心部は嵩上げ工事の真っ最中、道路も至る所で補修が行われています。まだまだ様々な課題は山積していますが、確実に復興作業が進められていることは喜ばしい限りです。まだ校庭に仮設住宅が立ち並んでいる小学校、人気の少ない市街地・・・。一日も早く「元の生活」が戻り、人が戻って来る日が来ることを願います。

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以上、駆け足でしたが第36弾の活動報告とさせて戴きます。

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