前回ブログを書き込んだのが4月20日。もうひと月も「放置」しておりました。更新はいつするのか、もう「あすなろ」の活動は終わったのか・・・とご心配戴いた方がいらしゃいましたら、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
消費税も上がった4月、3月末の駆け込み出荷(?)の影響で前半は連日トラックが足らずに自らハンドルを握って東奔西走、同時に新たに受注した構内作業で毎週約100トンの積替え作業。流石に頑丈だけが自慢の私ですら身体の至る所が筋肉痛です。5月になって少しは落ち着きを取り戻したかのように感じますが、逆に出荷が低調となり、日々荷物を求める電話の対応に追われる始末です。それでも、ある意味、自分の生業である「運送」を見つめ直す時間も持てました。
昨年来、運送業に限らずあらゆる業種で人手不足が深刻化しています。少子高齢化、免許制度の改定などでトラックに乗りたい、という奇特な人は減少する一方です。初めて運転免許を手にしてから5年も掛けて大型免許を取得してトラックに乗りたい、などとは普通思わないでしょうね。昔はトラックドライバーの給料は確かに他業種と較べても魅力のあるものでした。長距離をこなしていれば20代の新人さんでも30万、40万という収入になったのです。しかし、それは法令無視の過積載、勤務時間超過などが常套化していた頃の話であって、今のように規制が強化されてコンプライアンス云々となるとこれほど厳しい業種もありません。しかも燃料が高止まりし、4月からは高速道路の割引も大幅に削減されました。深夜割引は50%だったものが30%に、日曜・祝日はトラックは割引無しになりました。昼間の30%割引も無くなり、仲間内では長距離便の運行を辞めるところも出て来ました。長距離をしても経費が掛かり過ぎ、ドライバーの負担も大きくなるから、いずれライフラインに支障を来たすのではないかと危惧しています。今や大型免許所持者は「絶滅危惧種」になりつつあります。
実は、4月以降「あすなろ応援便」のあり方にもかなり悩んでいました。上記の通り、経費が嵩むために今までの様にトラックを2台も3台も出し辛くなったこと、地域差はありますが「支援物資」のニーズが大きく変わって来たこと。参加者の構成によっては以前のような金曜日の夜出発で月曜日の早朝帰還というスケジュールは負担が大きいことなど理由は様々です。正直なところ、3年を経過してそろそろ潮時なのかな、とも思いました。それでも、現地の方と話をするとまだまだ復興には程遠い状況を聞かされます。ボランティアも日毎に減っています。まだ終わっちゃいないんだ、風化させちゃダメなんだ・・・そう感じます。勿論、ブログをサボっていた間にも活動に関する問い合わせも戴きました。応援物資も提供して戴きました。まだまだ多くの仲間があすなろを気に掛けてくれています。しばらく「充電期間」を持たせて戴きましたので、また気持ちも新たに活動を続けて行きたいと思います。
さて、あすなろ応援便 第35弾はいつなのか?それは今週末なんです。23日の夜出発して宮城県女川町と岩手県陸前高田市へ行って来ます。今回の目的は2つ。女川町へは以前から依頼されていた「アルミ箱」(トラックの荷台)をお届けします。女川町の指ヶ浜で銀鮭の養殖をされているSさんが、エサを保管するのに使われます。Sさんの奥様が「まんちゃん」。このブログでもご紹介したかと思いますが、物資としてお届けした着物地や端切れでポーチや袱紗などの小物を作られています。その「まんちゃん」から地元で探しても手に入らないため、こちらで探して欲しいとのご連絡を戴き、知人を通して2本確保しました。そのうちの1本をまずお届けします。
陸前高田は「三日市仮設住宅」へ伺います。昨年もご協力戴いた、三重郡朝日町のタオルメーカー、「朝日タオル」様からダンボール8箱のタオル・バスタオルをまたしてもご提供戴きました。僅かにスジが入っただけの「B級品」とのことですが、全て新品で、見た目はどこが悪いのか全くわかりません。これをどこへお届けしようかと考えていた所、仮設住宅でタオルに一本松の刺繍を入れている所があり、そこが無地のタオルを募集しているという情報が飛び込んで来ました。すぐに連絡させて戴いた所、三日市仮設をご紹介戴き、自治会長さんにアポをとってお邪魔することになりました。
指ヶ浜仮設は14世帯、三日市仮設は22世帯とどちらも規模の小さな所ですが、むしろゆっくり話を聞かせて戴けたり出来ると思います。今回も2・3名で行きますので大掛かりなことは出来ませんが、少し物資も持参し、心ばかりの「振舞い」も出来れば、と考えています。そんな形で、6月にも一度少人数で東北へ出向き、7月には「夏まつり」を開催するべく目下現地と調整しています。また募集のご案内をさせて戴きますので、その節は何卒宜しくお願い申し上げます。
尚、このブログをご覧戴いている方で、「○○仮設に知り合いがいる」とか、「△△へ行って欲しい」というご要望・情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご連絡下さい。トラックが入れるところならどこでも構いません。今までボランティアが来た事が無いという所は大歓迎です。また、一度現地へ行ってみたい、という方も是非声を掛けて下さい。あすなろ応援便は常に新たな訪問先と新たな仲間を求めています。
お問い合わせは
携帯電話 090-3253-0251(メールアドレス hiro-yotsuun@docomo.ne.jp)
又は dolphine0913@yahoo.co.jp へお願いします。
Facebookをされている方は「樋口博也」で検索して戴き、メッセージを入れて戴ければ幸いです。 何卒宜しくお願い申し上げます。