忙中閑あり!

大雪や消費税増税前ということもあり、毎日バタバタして時間だけが過ぎて行きます。ちょっと時間が出来たので、皆様にご報告。

その1

以前からお世話になっている釜石の佐々木勇人さんのことはこのブログをお読み戴いている方は既にご存じだと思います。「MINI ビン玉ストラップ」の発案者でもあり、現在は三陸各地のみならず、徐々に販売協力店も増えております。今更ながら商品自体の説明をするまでもありませんが、細部にまで工夫と心配り、そして作り手でもある「浜のお母さん」たちの想いが込められています。良く似たものはいくつかあるようですが、この佐々木さんバージョンは本物のビン玉(漁具)そっくりに・忠実に作られています。ビー玉は気泡入り。これは今や全国で1社しか生産していないそうです。漁具のビン玉はどんな波にも負けず、絶対に沈まないものです。丁度、今の時期には受験生が「絶対浮かぶ(ウカル)」御守りとして親御さんが買ったり本人が買ったり、もちろんお土産やプレゼントとして大人気です。

以前、中日新聞がこのビン玉ストラップを記事にしてくれた直後、当方に買いたい、という電話や何処で売っているのか、というお問い合わせが何件もありました。今までは自分が東北へ行った際に買ったりはしていたのですが、この時には恥ずかしながら「在庫」はしていませんでした。本来ならば東北へ直接行き、現地でお買い求め戴くのがベストであるとは思いますが、流行りのネット販売はしておりませんので頼まれた分を買ってきたり、販売協力店さんを紹介することしか出来ませんでした。尚且つ、四日市にはRADIO JACKという協力店さんが既にあり、その関係先(?)の喫茶店でも販売されています。ご周知の通り、ビン玉ストラップは定価800円/個ですが、RADIO JACKさんも発注数×¥800で購入し、それを¥800で販売しています。つまり、儲け無し。¥800の販売価格から製作費(作り手さんへの報酬)、材料費、送料などを差し引けば佐々木さんの手元に残る利益は殆どありません。佐々木さんが仮設住宅や集会所で作り方の指導を行い、材料の購買、出来上がったものの選別(不良品は出さない)、完成品の引取りや材料の配達、経理業務などを一人でがんばっているからこそ安く仕入れて高く売ることが出来ないんです。作り手さんたちも他に収入がないという方もいらっしゃるでしょう。直接現地へ行けなくても、こちらでビン玉ストラップを買って貰えればそれが現地へ100%届きます。行き先の不透明な募金よりも確実で、しかも「応援の証」が手元に残ります。そんなこんなで、とうとう遅れ馳せ乍ら当社でも「MINI ビン玉ストラップ」を置かせて戴くことにしました。当社へお越しの際には是非お声掛け下さい。但し、「レインボーカラー」は三陸限定ですので当方では扱いません。何卒悪しからず、また生産者のご意向をお汲み戴きご了承下さい。

MINIビン玉ストラップ 004 MINIビン玉ストラップ 007

 MINIビン玉ストラップ 006

当社では青色・黄緑色・黄色・オレンジ色・赤(濃いピンク)色の5色を置いております。

 

その2

 このブログや活動報告書に再三登場する宮城県亘理町のSさん。こちらはイチゴ農家でしたが津波でビニールハウスが全て流されました。それから約3年、毎日のように瓦礫拾いなどの地元の復旧作業の傍ら、どうしてもイチゴを再開したい、と毎日畑の土を掘り返しては水を掛け、少しでも塩分が抜けるようにと尽力されてきました。我々がお邪魔するようになってから早々に野菜を育て始め、今では5棟のビニールハウスで元気な美味しい野菜が獲れるようになりました。昨年にはイチゴの組合が出来て「水耕栽培」によるイチゴの生産が再開しました。しかし、やはり露地栽培のものとは味が違う、と今一つ評判が良くありません。組合に加入するにも5年先には何百万円もの出資金を出さねばならず、60代半ばのSさんたちには組合に参加することすら断念せざるを得なかったんです。それでも、イチゴを作りたい、露地栽培のイチゴを復活させたい、という強い想いが1本の電話になりました。Sさんの娘さんから、耕運機の修理をしたいけど、1台四十万ほどかかると言われてお父さんが落ち込んでいる、何かいい方法がないだろうか・・、という相談でした。頼まれると何とかお手伝いしたくなるのが私の悪い癖で、必ず回りの方を巻き込んでしまいます。真っ先にトバッチリを受けたのがⅠ君。何度もS家に伺っていますし、丁度タイミング良く仙台行きの荷物があったので帰路に引取って来てもらいました。見た目には大きな損傷もなく、そんなに古いものでもありません。すぐにあすなろの誇るボランティアスタッフでメカニック担当(?)のⅠさん、Tさんを呼び出して見てもらいました。いくら見てくれは良くても津波にどっぷり浸かり、その後3年近く放置されていたものです。すぐに解体が始まり、エンジンや燃料タンクにまで海水や泥が入っていることが判明。あちらこちらも錆ついています。それでも連日桑名から来ては朝から晩まで耕運機に付きっきりで頑張って戴きました。Yahooオークションで似たような中古品が比較的安く出てはいたんですが、2台のうちどちらか1台でも動けば何よりSさんが喜ぶだろう、使い慣れた親しみのある耕運機でイチゴ栽培を復活して欲しい、という想いからでした。そのご尽力のお蔭で、なんと1台エンジンが甦りました!何度も試運転し、チェーンなどの細部も更に念入りにチェックしてほぼ大丈夫、ということになりました。まだ現地には伝えていません。私自身は何も出来ませんが、あすなろにはこんなに強力なスタッフがいてくれます。全くのボランティアで参加してくれ、何よりも現地で喜んでもらえることを真っ先に考えてくれるスタッフ、全国から見守っていて下さる仲間のお蔭だと心から感謝しています。あすなろ応援便が当社社員だけならばとっくに活動は終わっていたかもしれません。何らかのご縁で繋がり、我々を頼って相談してくれる方があり、それを応援しようと集まってくれる仲間がいるから活動が続いています。3月11日が近づくと必ずマスコミから取材要請が入ります。24日も読売新聞から取材の申し込みがありました。以前にも書いたように、その日だけの特集のためのネタ作りならお断り、あすなろよりも現地の声や支えてくれるスタッフを取り上げてくれるなら、とお願いしました。あすなろとして延べ32回東北へ行ったことは間違いありませんが、行った回数が多いとか、いまだに活動を継続していることは何の意味もありません。今の現地がどのような状況なのか、何が必要なのか、どんな出会いがあったのかならいくらでも話せます。この耕運機でも、実際に現地で使えて一つのドラマの完成です。お金だけでは無い、熱い想いが無ければ作れないドラマです。あすなろはあくまでも現地と応援者との架け橋であり、これからもどんな出会いやドラマがあっても、主役はあすなろではありません。そのことを頭の片隅に置いて活動して行きます。今後とも益々のご注目、心よりお願い申し上げます。

カテゴリー: Blog パーマリンク